海辺の公園

赤い公園のファンブログです。

メモ:ステージパフォーマンスについて

これは一応書いたので上げておくけど、ほぼ没に近いエントリ。自分が言いたいことはラストライヴの映像を見た人にはきっと伝わっているだろう。たまたま目にした人だけ読んでもらえれば。

5ちゃんねるにこんな書き込みがあった。
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/musicjg/1627618802/361
この書き込み全体は石野さんの否定なのでそれには自分はまったく与しないのだけど、それはそれとしてこの人が言っていることはまったくわからないわけでもない。佐藤さんと石野さんとではステージパフォーマンスにおける資質に大きな違いがあることは間違いないと思うからだ。
佐藤さんは即興性と身体能力に優れていて、ステージの上で常にごく自然に振る舞っているように見せることができる。「情熱公園」*1でしばしば見せるように、目の前の相手をぱっと面白がらせることに長けている。長い手足を使って歌に沿った情感をあらわすことができる。
石野さんはもう少し資質が内に向いているようには思われて、なるほど佐藤さんほどの自然さや即興性には欠けるように見えるところもある。準備した振りを演じることもたぶんあるのだろう。
でもそれがなんだというのだろう? 石野さんが石野さんのやり方で聴衆に歌いかけることになにか問題があるというのだろうか。ロックバンドのヴォーカルがこうじゃなくちゃいけないとかああであっちゃいけないとかいうのは馬鹿馬鹿しいことだ。石野さんのハートが伝わってくるならそれでよいじゃないか。
実際問題として石野さんのステージは動画でしか見たことなくて、それもそんなに多いとは言えない。それでもラストライヴでの進境は明らかで、まさに目覚ましいというほかなく、それは自分にとっては嬉しい誤算とでもいうべきものだった。こんなに堂々と自然に、感情豊かに振舞うことができるフロントマンになっているなんて! だからこそそれが最後のライヴで、もうこの先の成長が見られないことが残念で仕方なかったのだが、それでもあれを見せてくれる機会があったことはほんとうに喜ばしいことだった。「紺に花」のサビのところ、あれはどう考えても用意した振りだけれど、可愛くて美しくてハートがこもっていて最高だった。
佐藤さんが天性のステージパフォーマーであることは疑う余地がない。でも、石野さんだってそれに決して劣らないパフォーマーだと自分は思っている。

*1:ここ最初大陸って書いてた。はずかしい……