海辺の公園

赤い公園のファンブログです。

5thアルバム『THE PARK』(DISC 2)

全体

『THE PARK』の初回限定版についていた付属CD。2019年に二回行ったYouTube Liveの音源を8曲収録している。リリース時点では6曲までが他の音源に未収録の曲で(のちに「衛星」が『オレンジ/pray』に収録)、ちょっとした新作ミニアルバムぐらいのボリュームがある。
スタジオやライヴハウスで4人だけで演奏しているためシンプルなアレンジが多いが、その分一音一音をしっかり聴ける楽しさがある。特に石野さんの歌のうまさをあらためて感じられる演奏が多い。最初の3曲が7月、後ろの5曲が11月のライヴから録られている。

  • 現在は価格が高騰して初回盤は入手困難だが、聴くだけであればTSUTAYA DISCASで借りることができる。CDレンタルは消えゆく定めの商売だと思っていたが、この件に遭ってからは否応なしに少し考えが変わった。例えば公立の図書館では普通は初回盤は買わないし、初回限定という立てつけである以上配信に回ることも考えづらい。自分もTSUTAYAがなければこれを聴くことはかなわなかっただろう(いつか大枚をはたいていたかもしれないが……)。このような意義があるとは思ってもみなかった。TSUTAYAがこのことの意義をどのぐらい自覚しているかはわからない。
    • 冒頭に書いた二回のYouTube LiveがいずれもBlu-Ray『THE LAST LIVE』のDISC 2に収録されたため、ある意味では再販が果たされた。しかしDISC 2は初回限定盤なので、結局根本的な問題としては解決していない。
  • 付録CDであるため地味に「歌詞カードがない」という欠点があり、聴き取りづらい歌詞についてはファンの間でも見解の不一致がある。
    • 上に書いた通り全曲『THE LAST LIVE』のDISC 2に収録されたのだが、案の定というべきか歌詞カードはつかなかったので、こちらの問題も解決されなかった。
    • 歌詞については補遺も参照されたし。

衛星 (broadcast edition)

Beautiful (broadcast edition)

なにかが迫ってくるようなイントロから、かわいらしい「B! BBB! B! B!」の繰り返し、「まぶしすぎるぜぇ~」「百も二百もついてくる」と愉快な歌詞が連発される楽しい曲。歪んだベースの上でギターが跳ねるように奏でられ、石野さんがのびのびと歌う。
ライヴでは指を差しながら歌うのが定番だったようで、『THE LAST LIVE』のDISC 2に収録されているShoka Tour DAY 0では石野さんがぴょんぴょん跳ねながら客席やカメラのほうを指さす様子が映されている。めちゃくちゃライヴ向きの曲なので、これは生で見てみたかった。

  • BではなくPという説もある。

未来 (broadcast edition)

石 (broadcast edition)

  • 『THE PARK』メイキングでみんなでお弁当を食べるときにふざけてこの曲のサビの替え歌を歌っている場面がある。「♪えびちーりとしゅうーまい、えびちーりとしゅうーまい、……Chinese style」というもの。

おそろい (broadcast edition)

この曲は作詞作曲とも藤本さん単独の名義。カバー以外では津野さんが作曲に入っていない曲は唯一だと思う。
短い曲だけれどなにもかもよくできていて、どこかかわいくて、とてもせつない。わけてもコーラスが印象的で、サビの前後半それぞれがすごく効果的に響く。どっちも歌川さんと津野さんとふたりでやっている。
サビの歌詞は別に悲しくないのに聴いていると少し泣きそうになってしまう。特に2番の「♪ふたっりのー ふたっりでー」は最高に好き。DISC 2のそぎ落とされたアレンジが一番よく合っている曲と思うが、スタジオ版も聴いてみたかった。作詞作曲は藤本さんだが、ベースは案外オーソドックスな印象を受けた。
スローモーションブルーといい、藤本さんも相当なポップセンスがある。またどこかで新曲を聴ければと思う。

Unite (broadcast edition)

唯一DISC1とDISC2に両方収録されている曲。

Highway Cabriolet (broadcast edition)

輝き (broadcast edition)